訃報のお知らせ

令和3年4月21日12時25分、社会福祉法人ふれ愛名古屋理事長 鈴木由夫が永眠されました。

『重症児の笑顔と未来を創る』との理念を掲げ、2010年NPO法人ふれ愛名古屋(社会福祉法人ふれ愛名古屋の前身)を立ち上げました。当時、重症児デイサービスは制度としてありませんでしたが、重症児と母たちが安心して預けられる場所が必要との強い思いからスタートし、重症児とその母に未来と希望を示してくれました。

『どんなに重い障がいがあっても地域の中で一人暮らしができるように、必要なサービス、必要な居場所を創り、人材を育てる』と、2010年設立後すぐに10か年計画を考案されました。そして10年後には、デイサービス(6か所)や居宅介護サービス、訪問診療、短期入所をつくり、本当に重症児者が地域で暮らしていくことの出来る社会資源を創りあげました。

中でも母たちに切望されていた、医療型短期入所を創ることは理事長にとっても悲願でした。「これで母は安心でしょ。母が元気なら、子どもは幸せ」と、当事者だけでなく、その家族を支えることをいつも考えていました。

『私たちは、どんなに医療的ケア児者を受け入れていても病院ではない。福祉の人である。利用者に還元し、従業員に還元し、社会に還元できる法人にしなければいけない。』この鈴木理事長の理念はこれからも私を含め、スタッフ全員で共有し続けていきたいです。

鈴木理事長が亡くなられ深い悲しみに包まれています。私たちは多くのことを教えて頂きました。いつでも鈴木理事長に言われた言葉を思い出します。これからも理事長の思いを胸に、皆で考え、皆で進んでいきたいと思います。

鈴木理事長、本当にありがとうございました。

                  社会福祉法人ふれ愛名古屋 業務執行理事 淺井 麻哉